ABSの撤去 その1 〜 H/Uの取り外しから配管引き直し 〜


ABSを撤去した記録です(2005年8月)

私のFCはGT-LimitedというグレードでABSが付いています。(FC3Cカブリオレも同様ですね)
走行会など走りに行く時に、その都度ABSのヒューズを抜いていたので、この度不要なABSを外すことにしました。
その作業の紹介です。

(ブレーキは非常に重要な部品ですので、参考に作業をされる方は自己責任にてお願いします)

予備知識としてABS無し車用とABS付き車用のマスターシリンダの違いを書いておきます。(間違った情報があればご指摘ください)

ABS無し車(1) グレード: GT-R、GT-X、アンフィニ1・2・3
マスターシリンダのサイズ: 7/8インチ
配管用のネジ穴:フロントブレーキ2箇所、リヤ用1箇所
の合計3箇所
ABS無し車(2) グレード: アンフィニ4
マスターシリンダのサイズ: 15/16インチ
配管用のネジ穴:フロントブレーキ2箇所、リヤ用1箇所
の合計3箇所
ABS付き車 グレード: カブリオレ、GT-Limited (Special Edition含む)
マスターシリンダのサイズ: 15/16インチ
配管用のネジ穴:フロントブレーキ1箇所、リヤ用1箇所の合計2箇所
※フロントブレーキはABSのH/Uから左右2箇所に分かれています。

 マスターバッグはアンフィニ4とABS付き車共通のが1種と、その他のグレード用の1種の合計2種類です。



まずABSの撤去にどのような方法があるか考えて次の3つの候補をあげました。

1.ABS無し車の部品を流用する(フロントブレーキパイプ左右とリヤブレーキパイプ、マスターシリンダをすべてABS無し車の部品に交換する)

これが一番きれいな仕上がりになりますが、お金と時間がかかりそうです。
私のFCはABS付でマスターシリンダが15/16サイズです。よくオークションなどで出ているのは7/8インチサイズばかりでマスターバッグが違うので合いません。マスターバッグごと交換することも出来るのでしょうが、あえてシリンダの容量をおとしたくないので、今のマスターバッグのままで取り付けれるアンフィニ4用を探しました。。。がなかなか中古が見つからず新品を購入するのもお金がかかるのであきらめました。
2.マスターシリンダとその周辺の配管はそのままで、ABS(エンジンルーム内のHU)を撤去した場所で配管どうしをパイプやホースでバイパスする

これが値段的にも工数的にも一番手っ取り早い方法だと思います。
ただ、ブレーキパイプがエンジンルーム内を行ったり来たりしたままの状態でつなぐので見た目がごちゃごちゃします。
3.マスターシリンダはそのままで、フロント用パイプ2本をマスターシリンダ直後で左右に分配し、ABS無し車用のフロントブレーキパイプを流用し、リヤのみホースでバイパスする

これだと、ブレーキパイプの行ったり来たりがなくなり、エンジンルームもだいぶんスッキリします。(方法1ほどではないですが)

結論は方法3です。スッキリ感と金額面が一番良いと思ったからです。
方法3で作業するための部品をリストアップしました。

1.三つ又(純正部品)
 パイプジョイント 部品番号:FB01-45-291A

マスターシリンダから出ているフロント用のブレーキパイプは1本しかないので2本に分けなければいけません。
そのためには三つ又が必要ですが、パーツリストを見ていた時に、ちょうど良いものがありました。
リヤブレーキを左右に分けるブロックみたいな部品です。


2.ABS無し車用フロントブレーキパイプ左右各1本ずつ(純正部品)
 フロントブレーキパイプ(R) 部品番号:FC54-45-280
 フロントブレーキパイプ(L) 部品番号 F061-45-320


ABS付のFCはフロントのブレーキパイプがマスターシリンダにではなくABSのH/U側(助手席側)に配管されていますので、マスターシリンダ側に来るようにABS無し車用のパイプが必要です。

右フロント用はアンフィニ4用を注文し、左フロント用はふつうのABS無し車用を注文しました。
ABS無し車用でも数種類パイプが存在しており、パーツリストを見ても何が違うのか分かりません。
なので一番良さそうなアンフィニ4用のパイプを注文しました。

3.リヤブレーキの配管(バイパス用)のステンメッシュホース(FD用社外品)

これはABSのH/Uを撤去した時にリヤ用の配管を直結するためのホースです。
パイプ等を加工して取り付けてもよいのでしょうが、自由度の高いステンメッシュホースを買いました。

ホースの両方がメスになっていないといけないので、何か流用できるものはないかマツダ車用のブレーキホースなどをオークションで物色していたらちょうど良さそうなものがありました。FD用のクラッチホースです
長さも手頃で両方がメスになっています。クラッチホースをブレーキラインに使っても良いのかどうか分かりませんが、耐圧試験などがブレーキホースとかわらない商品だったので購入しました。


4.マスターシリンダから三つ又までの配管(ワンオフ製作)

どうしようか一番考えた部品です。ブレーキパイプ製作にはフレア加工と曲げ加工が必要なのですが、そういった工具を持っていないので安物工具を買って作ろうか、どこかショップに頼もうか考えました。
しかし近くのディーラーでパイプの加工をしてもらえるかだめもとで聞いてみたらあっさりOKでしたので
ワンオフで作ってもらうことにしました。


準備するものも決まり、作業にとりかかります。
作業に邪魔なインタークーラーとチャコールキャニスターを外しておきます。

まずはABSのH/Uを取り外します。
H/Uに付いているブレーキパイプ合計5本のフレアナットをレンチでゆるめて外します。
※5本のうち1本はバルクヘッド側のホースです。


1本ずつ丁寧に外し、ブリーダープラグのゴムキャップなどを流用してフルードが漏れないように栓をします。
(塗装を傷めるらしいのでフルードが散らないように神経を使いました)


※写真は配管を切ったようなところがありますが、切ったのではなくそういった廃材を使ってH/U側の栓をしてます。
さらにビニールをまいて厳重に漏れ防止をしています(^^;)

次にH/U本体が固定されているボルトをさくさく外していきます。
奥側のハーネスも外します。

一通り外したらH/Uを引っこ抜きます!
これがFCのABSのH/Uです。結構デカくて重いです(^^;)


ブラケット類も外していきます。


プラグコードがとおっている助手席側ストラット下の方にもH/U固定用のブラケットが隠れているので、奥のほうのボルトを緩めて撤去します。


次にマスターシリンダのフロント側のフレアナットをゆるめ、フロントブレーキのパイプ(マスターシリンダ〜ABSのH/U間)を外します。
この時も、マスターシリンダと外したパイプからフルードが漏れないように栓をします。


そして、ABSのH/Uからフロントの左右フェンダー内にのびているパイプを取り外します。
まずフェンダー内のブレーキホースの上側のフレアナットをレンチで外して栓をします。
そしてエンジン側から引き抜きます。


取り外したフロント用ブレーキパイプ

エンジンルーム内のABS関連部品はこれで全部取れたと思います。

全体的に言えることですが、パイプを取り外すには、パイプが通っている周辺の補記類などのネジも外しておかないと簡単には取れませんでした。
クラッチやエアコン用の配管をとめているボルト類が邪魔で、あちこちボルトを外しておかないとブレーキパイプを外せません。
それと多少ブレーキパイプを曲げながらでも気にせず勢いで外していくことです。折ってはいけませんが(^^;)
あとパイプを固定する樹脂性のグロメット?が何箇所か割れましたが、安かったし新品を買いました。


次は新しい配管を組み付けます。

まずフロント右側ブレーキパイプを右フェンダー内に通して、反対側をマスターシリンダ付近に設置しておきます。


次にフロント左側ブレーキパイプですが、パイプを通すところが訳分からなくパズルのようでした。
クラッチのマスターシリンダの後を通したり、そのパイプの前を通したり、エアコン用のパイプの表を通したり裏を通したり、何回もやり直しながらブレーキパイプを設置しました。

4回目ぐらいでやっと無理なくパイプが通ったので、左フェンダー内に通して、マスターシリンダ側の位置もだいたい決まりました。
配管の取り回しで特に悩んだ場所の写真です。



次にマスターシリンダ側の2本のフロントブレーキパイプを三つ又ブロックに組み付けます。


そして次は三つ又ブロックからマスターシリンダまでの配管を作らないといけません。
現物をもとに位置決めしながら、パイプの寸法などをマンガに描いてディーラーへ頼みに行きました。

材料は取り外したABS用のブレーキパイプの廃材を利用します。

翌日パイプができたとのことで、さっそく取りに行きました。ほぼ図面どおりにできあがっていました。

そして手で微妙に現物あわせで曲げながら三つ又ブロック〜マスターシリンダ間をつなぎます。


最後の1箇所はリヤのバイパス用ホースです。
マスターシリンダからいったんPバルブを通ってもともとH/Uがあった場所までのパイプと、バルクヘッドに固定されリヤブレーキにつながっているパイプを、今回購入したステンメッシュホース(FD用クラッチホース)でつなぎます。



最後に今回引きなおしたブレーキパイプを手で少し曲げながら設置箇所になじませて、新品のグロメットにかえて固定します。
三つ又ブロックは汎用のステーを使って固定しました。


これでエンジンルーム内の配管は完了です!

あとはブレーキホースとの接続です。


DIY作業 〜ステンメッシュホース交換〜 へ続く

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