エアコン修理(リビルトACコンプレッサの交換他) 


エアコンのコンプレッサがロックしてベルトが悲鳴をあげる症状が頻発してきたのでリビルトコンプレッサに交換しました。
その作業記録です(2007年8月)

過去にコンプレッサのガラガラ音が大きいということから、中古品を探して交換して使用していましたが、しょせん中古品、、数万km(約5年)でダメになり、今回のロックする症状がでました。

以前からたまにロックしていたのですが、スイッチを入り切りしたりしてだましだまし使っていました。。
が、さすがにロック頻度が高くなってきたようで交換することにしました。

今回はリビルトコンプレッサをディーラー経由で注文しました。(本体のみ4万円ちょっとでした。電装屋さん直で買うともう少し安いかもです)。
同型の中古コンプレッサは探してもなかなか見つからないし、もし中古コンプレッサを入手できたとしてもあれから年数が経ってる分だけ以前より程度が悪い物の方が多いだろうと思ったからです。

さっそく届きました。せっせとディーラーへ取りに行き、受け取ろうとした瞬間。。「プーリーが違う。。(-_-;)」
Vベルト用ではないので、どうやらFD用のプーリーが付いているようです(たぶん)。




そのことを伝えて、FC用のプーリーを付けたコンプレッサに変更してもらうように言いました。

そのとき、FC用なのになぜFD用のプーリーが付くのか?という疑問も出たのですが、自分なりに調べてみるとFDの2型ぐらいまではこれと同型のコンプレッサが使われていたみたいです(R12フロンタイプ)。

少し話がそれますが、FCのA/Cコンプレッサは3種類あるみたいです。
7マガに出てたのが、サンデン製とデンソー製の丸い形状の2種類。
そしてもう一つは、さるFCに付いているようなデンソー製の四角い形状の1種類です。

コンプレッサにつながる配管形状も違うので、中古を探して使ったりするときには注意が必要です。(新品注文する場合は、車体番号を元に手配されるので心配無用でしょうが)。

話を元に戻して、再度コンプレッサが入ったとの連絡があったので、せっせと取りに行きました。
今度こそFC用のプーリーが付いています(^-^)




作業にかかる前に、ガス抜きが必要です。
R12(フロン)は環境問題から大気開放できないので、ディーラーで抜いてもらってきました(回収作業)。
FCのエアコン配管のバルブの位置ですが、高圧側がインタークーラー奥側に、そして低圧側がオイルフィルター横あたりにあります。
本来、ガス抜きはこの2箇所のバルブから行うらしいのですが、さるFCの場合インタークーラーが邪魔で高圧側のバルブへアクセスできない状態になってました(^^;)
でも少し時間をかければ低圧側からだけで作業できるらしいので、その方法でお願いしました。
インタークーラー外すのは面倒くさいので(^^ゞ

こちらが低圧側バルブの位置


こちらが高圧側バルブの位置


ディーラーに車を投げて帰ったので、ガス抜き中の写真はありません(^^ゞ
その後、ガス抜き完了の連絡があったので、引き取りにいきました。

ガス抜きが終わったら、コンプレッサ交換作業に入ります。とりあえずベルトを外します。
エアコンコンプレッサを外すには、まずパワステポンプを外さないといけません。(いえ、外さなくてもできるかもしれませんが私は外しました。真相不明^^;)


作業性を向上すべく、バッテリーも外しました。


パワステポンプのプーリーを外しにかかります。インパクトがあるとラクに外せます(^-^)


センターナットを外したらプーリーを引っこ抜くだけです。


パワステポンプにつながっているパイプ(フレアナット)を2箇所外します。外したあとには適当に栓をしておきます。

※パワステポンプの配管を固定している金具も外しておきます。

配管を外した場所には、異物混入防止のためにテープを貼っておきました。
またパワステポンプから出ているコネクタを2つとも外しておきます。


パワステのタンクから出ている部分のホースとの接続部分もホースバンドを緩めて外しておきます。
そのまま外したら当然フルードがドバっと出てきますが、ハヤワザでそれぞれにメクラをして強引に作業を進めています(^^;)


次にパワステポンプを固定している正面に見えるボルト4本を外します。
それと奥のほうに隠れているボルト1本をエクステンションなどを使って外します。


これでパワステポンプ自体はフリーになってるのでグラグラです。しかしエアコンのパイプが邪魔でパワステポンプを外せません。。


すでにエアコンガスは抜いてあるので、邪魔になるエアコンの配管を外すことにしました。ラチェットで緩めて・・・


配管固定部のボルトを抜いて、フリーになった邪魔なエアコン配管を後方へよけておきます。


ついでにエアコンコンプレッサのコネクタを外しておきました。


そしてパワステポンプの摘出完了です(^-^)


パワステポンプがなくなってスッキリ。コンプレッサがよく見えます。


いよいよエアコンコンプレッサの取り外しです。4箇所の長い貫通ボルトを外します。そして後ろ側の配管固定ボルトも外します。


コンプレッサ摘出完了(^-^)


すごくスッキリです。エアコンレス・パワステレスの車輌だとこんなにガラガラになるんですね(^o^)


上の写真ではうまく表現できませんでしたが、この矢印の4箇所がコンプレッサ固定ボルトの場所です。


とりあえずいつものツーショット画像。外したほうはかなり黒いですな。。(^^;)


リビルト品の方は、まるで新品みたいにピカピカです。綺麗だとなんか嬉しくなります(^^ゞ


コンプレッサ取り付け準備にかかります。貫通ボルト4本を差し込んでおきます。(写真左)
そして、配管接続部のキャップを外してみました。(写真右)


左の写真が低圧側の接続口で、右の写真が高圧側です。



話がそれましたが・・・
コンプレッサを元の位置へ取り付けます。外した時の逆の手順で進めます。


コンプレッサへの配管を接続する前にパワステポンプを取り付けます。できる限り綺麗にしておきました。


元の位置に戻して固定して・・・


パワステタンクの配管も、フルードができるだけこぼれないようにハヤワザで戻します(^^ゞ


パワステポンプ上面の配管2本を元どおりに接続して、固定ボルト1本も締め付けておきます。


次はエアコンコンプレッサの配管の接続です。
Oリングも新しいものを準備しました(写真の大きい方2つです)。
1個40円なので、交換する際は新品にした方が良いでしょう。今まで付いていたOリングはつぶれていたし(^_^;

注文したのはFCのパーツリストからですが、届いたのは茶色いOリングでした(FC純正は黒)。部品番号も違います。。
しかしサイズ的には問題なかったので、他の車種のと部品共通化されたのでしょう。

古いOリングを外して、新しいのをはめておきます。(低圧側・高圧側の両方とも)


そしてコンプレッサに配管をボルト止めします。(低圧側・高圧側の両方とも)
パワステポンププーリーやコネクタ類などすべて元どおりにします。


エアコン用とパワステ用のベルトを元どおりにします。


バッテリーを元どおりにしておきます。

これでエアコンコンプレッサの交換が完了しました(^o^)丿


さてコンプレッサの交換は終わりましたが、今回はレシーバー(リキッドタンク)の交換もしようと思います。
コンプレッサロックなどの症状の時にはセットで交換しておきたいパーツだとか。。
ガスを抜いている時にしかできない作業なので、新品交換することにしました(^-^)
このレシーバーもFC専用という訳ではなく、デンソーの共通パーツの1つみたいです。値段は3,000円ちょっとで、思ったよりも安いです。




フードパネルを外して作業にかかります。


作業的には非常に簡単です。10分もあればできるでしょう。
まずレシーバーにつながっているパイプの接続部分を左右とも外します。


こんな感じ。もともと付いていたOリングは黒いのがわかると思います。


レシーバー本体を固定してる金具のボルトを緩めて、引っこ抜きます。右の写真はOリングの新旧ツーショット。


いつものツーショット。外観が綺麗なことはもちろんですが、内部が綺麗な新品に取り替えるのが今回の目的です。


IN側とOUT側を間違えないように、元通りに固定します。


このOリングを・・・


接続部分にはめ込んで、左右から締め込みます。

これでレシーバーの交換作業は完了です(^o^)丿

やっとこさガスを入れてもらいにディーラーに向かうわけですが、パワステポンプ取り外し時にパワステフルードを少々こぼしたりして減らしているので、補充しました。念のためステアリングを左右に何回か末切りしてエア抜きしておきます。


さっそくガスを補充してもらいに行きました(^-^)
ちょうどそこのディーラーの取引先の電装屋さんが来られてたので色々と話をしながら作業を待っていました。
真空引きをしてもらって、その後にガスの補充です。
自分でコンプレッサを交換したので、ちゃんと真空になるか心配でしたが、どうやら問題なかったみたいで良かったです(^^ゞ


ガスはR12を入れてもらいました。最初は代替フロンを入れてもらう予定でしたが、電装屋さんいわく代替フロンは信用してないから使用しない、とのこと(^^;) R12は134aと比べて高価ですが、このリサイクルR12は通常よりは安いようです。

※リサイクルフロンとは、回収したR12フロンから不純物を取り除いたもので、性能的には変わらないようです。

真空引きとガスチャージですが、ガス回収時と同じように、インタークーラーが邪魔で高圧側のバルブにアクセスできません。。
なので、少し時間は長くなりますが、ガスチャージも低圧側からのみでやってもらいました。

これですべての作業が完了しました(^o^)丿
エアコンの効きは非常によく、とても涼しい風が出てきます。異音もロックもありません。←当たり前ですが(^^ゞ

今回、コンプレッサやレシーバの購入(交換は自分で)、ガス回収&真空引き・ガスチャージをしてもらい、合計で6万円いかないぐらいの費用でおさまりました。
そこのディーラーの常連となっていることもあるからか、サービス(値引き)の部分や、部品交換に関する技術的なアドバイスもしてもらいました(^o^)v

これで当分(一生!?)エアコンの異音や故障を気にすることはないでしょう(^-^)/ たぶん。。(^^;)


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