ダイアグチェッカーの作成


テスタを使えば簡単にできるエラーコードチェックですが、室内で簡単にチェックできるようにしました。その記録です(2011年11月)

きっかけは、諸事情により頻繁にダイアグコードをチェックする必要が出たからです。
そのため、車から降りなくてもチェックできるようにすることにしました。


ダイアグのエラーコードチェックですが、その方法についてはなべたみさんラ☆キさんのHPにそれぞれ詳しく解説されています。

適当な電線とアナログテスタさえあればチェックできるかと思いますが、私が使っているのはFC3S.jpさんで過去に売っていたチェッカーです。


こんな風にLEDを点滅させてエラーを表示します。表示して欲しくはありませんが(笑)



で、今回何度もエラーコードを確認しないといけない事があったので室内から簡単にチェックできるようにしました。
そうすれば、ボンネットをあけていちいち車から降りてチェッカーをつないだりキーを回しに戻ったりする手間が省けるからです。
人目の多い場所でボンネットを開けてゴソゴソしなくても済みますし(笑)


さっそく作業にかかります。こんなイメージで作ります。


通販で買った1極カプラと6極カプラです。
(探されてる方は「250型」で検索すれば引っかかるかと思いますよ)


そしてトグルスイッチ2ヶとLEDが1ヶです。点灯確認もOK!
私はちょいと急ぎで近所のお店のカー用品コーナーで買いましたが、時間に余裕があってできるだけ安く買おうと思うなら、
ネットで探せばこの手の部品単品は安いものがゴロゴロしてると思います。


パネルとセットになってます。パネル同士が合体できるようにもなってるのでLEDをスイッチ2つで挟むスタイルにしました。
片方のスイッチは、1極カプラをGNDに接続するためのスイッチです。
そしてもう片方は、6極カプラのうちの2極(エラーコードを発する端子)をLEDに繋ぐわけですが、その配線の「+」のラインにスイッチを入れます。


さっそく電線をはわせていきます。
GND接続用(テスト端子用)の1本とLED用(エラーコード用)の2本の合計3本をまとめて、
すでにバッテリーからはわせているオーディオ用のケーブルと一緒にはわせていきバルクヘッドを貫通して室内に通しました。


助手席足元に引きこんで、上方向に立ちあげて・・・


グローブBOXに出しました。そしてコルゲートチューブを被せ直していきます。(オーディオの配線と一緒に)


室内への引き込み口までコルゲートチューブでしっかりと配線を保護。


配線通しが済んだので、端子を付けてカプラも付けました。


そして車両の緑コネクタ(1極と6極)にはめ込んでおきます)。


次は室内の作業です。

トグルスイッチは一番安い樹脂のやつを買いましたが、無意味にスイッチが長すぎる!
で、短くカットしました。スイッチの設置場所は不用意な干渉を防止するためグローブBOXの中とします。位置確認中。


1極のテスト端子はGNDに落とすのでボディから電線を1本引っりました。スイッチの土台はタッピングビスで固定。


はわせてきた電線に端子を付けてスイッチやLEDに結線していきます。



スイッチを土台に付けたら作業完了です!
使い方は、いちいちボンネットをあけてコネクタを挿しこむ代わりに、スイッチを2つパチンとONにするだけです♪


試しにスイッチをONしてからキーをIGに回してみました。
ちゃんと最初の3秒ぐらい断芯チェックのランプが点きました。


普段運転する時は要らないものなので、スイッチをOFFにしてフタを閉めておけばOKです(^o^)
不用意にONにしてしまうこともありません。


これでスーパーの駐車場でも、道中の路肩でも、人がたくさんいる街中でも、
気にすることなく(いちいちボンネットを開けずに)チェックできます(笑)


以上で作業完了です(^o^)ノ


最後にエラーコード一覧を載せておきます。
既に、なべたみさん、ラ☆キさんがホムペにエラーコード一覧表を掲載されてますが、自分がチェックする時でも役立つように。


1.「メモリ機能有り」のエラーコード一覧

測定方法:
エンジン停止時に、1極のテスト端子をGNDに接続し、6極カプラの内の2極をテスタにつなぎ、キーをIGの位置にしてチェック。
最初の3秒間ほど断芯チェックの出力があり、その後エラーを検出すればそのコードを出力する。
エンジンを切っていてもECUがエラーコードを覚えているので、バッテリーを外さない限りいつでもチェックできます。
(故障を対策して異常がなくなってもコードを覚えているので、その時はバッテリーを外してエラーコードを消す)。

コード 故障系統 故障検出条件 フェイル・セイフ
テスト端子ONで、IG ON後3秒間、チェッカの断芯チェックを行う
01 点火信号系統(IGf) IGtが立ち下がり後でIGsがハイの時IGrが6回入力されない時、またIGtが立ち下がり後でIGsがローの時IGfが6回入力された時。 T側点火を停止する。
02 回転信号系統(Ne) クランキング中約2秒間にNe信号が入力されない時。 燃料噴射及び点火を停止する。
03 回転信号系統(G) Ne信号が72回入力される間にG信号が入力されない時。 燃料噴射及び点火を停止する。
05 ノック信号系統 ノック制御領域で、ノックレベルが規定値以上の値が32回連続した時。 最大遅角量とする。
08 エア・フロー・メータ信号系統 Vs信号系が断線または短絡した時。 燃料噴射量及び点火時期を固定する。
(20)端子をON、(K)(L)(2N)(2P)(3M)(3N)(3Q)端子をOFFする。
09 水温センサ系統 水温センサ信号系が断線または短絡した時。 設定水温度値とする。
10 吸気温センサ系統
(エア・フロー・メータ内)
吸気温センサ信号系が断線または短絡した時。 設定吸気温度値とする。
11 吸気温センサ系統
(サージタンク部)
吸気温センサ信号系が断線または短絡した時。 設定吸気温度値とする。
12 スロットル・センサ系統
(フルレンジ用)
スロットル・センサ信号系が断線または短絡した時。 設定スロットル開度値とする。
13 圧力センサ系統 圧力センサ信号系が断線または短絡した時。 設定圧力値とする。
14 大気圧センサ系統 大気圧センサ信号系が断線または短絡した時。 大気圧760mmHgとする。
15 O2センサ信号系統
(不活性)
フィードバックゾーンで一定時間経過してもリーン信号の時。
17 O2センサ信号系統
(へばりつき)
O2センサ活性時、フィードバックゾーンで一定時間経過後、O2センサ信号が反転しない時。 フィードバック制御を禁止し、オープンループ制御に切り替える。
18 スロットル・センサ系統
(ナローレンジ用)
スロットル・センサ信号系が断線または短絡した時。 設定スロットル開度値とする。
20 メタリング・オイル・ポンプ・ポジション・センサ系統
(MOPセンサ)
MOPセンサ信号系が断線または短絡時。 オイルポンプ吐出量を最小にする。燃料噴射量及び点火時期を設定値に固定する。
27 メタリング・オイル・ポンプ系統 メタリング・オイル・ポンプ系が断線または短絡時。 燃料噴射量及び点火時期を設定値に固定する。オイルポンプ吐出量を最小にする。
37 メタリング・オイル・ポンプ系統 メタリング・オイル・ポンプ系が断線または短絡時、又は充放電機能の低下時。 燃料噴射量及び点火時期を設定値に固定する。



2.「メモリ機能無し」のエラーコード一覧

「メモリ機能無し」のエラーコードの存在は知っていても、測定方法は意外と知らない人が多いと思います。(私もその一人でした)
 そこで、みん友のガングロななこさんに教えていただきました!(本当にどうもありがとうございました。)

測定方法:
エンジンをかけた状態で、1極のテスト端子をGNDに接続し、6極カプラの内の2極をテスタにつないでチェックする。
その時点でエラーを検出すればそのコードを出力する。
できればぐるっとひとっ走りしてきた後の方が良いかと思います。

要は出力デバイスを対象としたチェックなので、エンジンがかかっている状態じゃないと正しくチェックできない項目が「メモリ機能無し」のエラーってことです。

コード 故障系統 故障検出条件
25 PRC Sol.V.系統 PRC Sol.V.系断線または、短絡時。
26 メタリング・オイル・ポンプ系統 メタリング・オイル・ポンプ系断線または、短絡時。
31 リリーフ Sol.V.系統 リリーフ Sol.V.系断線または、短絡時。
32 切替えスイッチ Sol.V.系統 切替えスイッチ Sol.V.系断線または、短絡時。
34 ISC Sol.V.系統 ISC Sol.V.断線または、短絡時。
42 デューティ Sol.V.系統
(可変過給圧用)
デューティ Sol.V.系断線または、短絡時。
51 フューエル・ポンプ・レジスタ・リレー系統 フューエル・ポンプ・レジスタ・リレー系断線または、短絡時。
71 フロント側セカンダリ・フューエル・インジェクタ系統 フロント側セカンダリ・フューエル・インジェクタ系断線または、短絡時。
73 リヤ側セカンダリ・フューエル・インジェクタ系統 リヤ側セカンダリ・フューエル・インジェクタ系断線または、短絡時。



以上です。


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