ファイナル4.3への換装 〜 その2 デフ玉の組み付けとバックラッシュ調整 〜 


LSDの組み付けを行った記録です(2007年2月)

前回摘出した、クスコRSのデフ玉ですが、これを4.3ファイナルのデフキャリアに組み付けます。


今回GETした4.3ファイナルが入ったデフASSY。
ウレタンの強化デフマウントが付いていましたが、必要ないので外して売却しました。




フロント側にはマツダスピードのデフマウントが付いていました。
こちらはすでに赤FCで使用していることもあり、同じく外して売却しました。今回のターゲットはファイナルギア4.3のみです。


届いた時の状態ですが、フランジ部分の錆びが目立ちます。。


まあ錆びは落として塗装しておけば問題ないでしょう。さっそくまな板の上にのせて料理していきます。でもデフって重い。。(*_*)


まずはデフオイルを抜きます(写真とった後、上のフィラーボルトも外しました)。黒いオイルがだら〜んと出てきます(^^;)


オイルを抜いたらサイドフランジ(アウトプットシャフト)を抜きました。




リヤ側のデフケースを固定しているボルト10本を外します。どんなLSDが入っているんだろう。。少しドキドキです。


前回も書きましたが、写真の矢印部分の2本だけはボルトが長いです。忘れないように写真をパチリ☆


ショックレスハンマーで叩いて、ケースを外しました。


ここでデフ玉とご対面です。形状からするとマツダスピードの機械式LSDですね。キャップ部の合マークは既に付けてありました(写真右)。


バラす前にバックラッシュを測ってみます。0.16と少し大きめです。試しに光明丹も塗って歯当たりを確認してみました。問題なさそうです。


クスコRSを摘出した時と同様の作業で、デフ玉を取り出しました。そして目的の4.3用のリングギヤ(43枚歯)を外します。


リングギヤをドスンと落とさないようにゆっくりと。。。結局落としましたが。。(^o^;)


4.3に入っていたデフ玉はたぶんマツダスピード製で間違いないでしょう。こちらも速攻で売却しました。
今回GETした4.3のデフASSYから不要なものを売却したので、購入価格の半分は戻ってきました(^-^)


リングギヤボルトに付着していた古いネジロック剤をワイヤーブラシ等で丁寧に落とした後、洗浄しておきました。


そしてうちのアンフィニくんから摘出したクスコのRSにリングギヤ(43枚歯)を取り付けます。リングギヤも綺麗にしておきます。


ネジロック剤はロックタイトの262(赤色の高強度)を使用します。
念のためにナイトさんのBBSでも質問したのですが、242等の中強度ではなく、高強度(赤色)の使用をすすめられました。


対角線で星を描くように少しずつ均等に締め付けていきます。リングギヤボルトの締め付けトルクは7〜8.5kgmです。
2kgm→4kgm→6kgmと徐々に強く締め付けていきました。でもデフ自体を固定しておかないと5kgm以上は締め付けが難しいです。。


そこで、デフキャリア用に製作した木製バイスで挟んで作業しました。
ガッチリ固定して締め付けも楽チンです。最後は、8kgmで締め付けました。


トルクが8kgmともなると、短いトルクレンチでは難しいので、大きいプリセット式にかえてカキンカキンと締め付けておきました。


リングギヤを固定したら、またバイスをデフキャリアの幅に合わせてから左右の補強板を元通りにネジ止めしました。
そして4.3のデフキャリアをセットします。その上に4.3のリングギヤを付けたクスコRSをのせました。
事前にベアリングキャップなどの小物部品は洗浄して綺麗にしてます。


溝に合わせながら左右のアジャストスクリューをはめ込みます。


そしてベアリングキャップをアジャストスクリューのネジ山がずれないようにはめ込んでボルトで仮止めします。


そして少しカタカタとバックラッシュを残すように左右のアジャストスクリューを締めこみます(私は写真のようにラジペンで作業しました)。


ここで少し悩みました。アジャストスクリューの基準となる位置の確定です。
デフ玉の左右にはハブベアリングと同じようにテーパー状のベアリングが付いています。
ということはここでもプリロードの調整が必要になります。ハブの締め付けでかなり苦労したあのイヤなプリロードです(*_*)

いちおう自分で得た情報では、「プリロードゼロの状態から1ノッチほどアジャストスクリューを締め付けた位置」が基準となるみたいです。
とはいえ、プリロードゼロの位置がわからないと話になりません。この部分の基準位置調整は他のサイトをいろいろ見ましたがほとんど載っていませんでした。。みなさんどのように最初の位置を決めておられるのか非常に興味があります。。

自分なりの判断でやった内容をいちおう書いておきます。上の写真のようにラジペンで左右ともある程度の力を入れて締め付けておいて、デフを少し回してベアリングをなじませます。そしてラジペンでアジャストスクリューをゆるめます。そこからまた締め付けるわけですが、軽く締め付けれるところまで締めていくと少し力を入れないと締めれない所が来ます。その境い目が「プリロードゼロ」だと思います(あくまで自分なりの解釈です)。そのプリロードゼロの地点が決まったら、そこからアジャストスクリューのワンノッチ分を締める方向に回します。これを基準の位置としました。反対側も同じように作業して基準を決めました。


アジャストスクリューの基準位置が決まれば、バックラッシュの調整に入ります。
ベアリングキャップ固定ボルトの締め付けトルクは3.8〜5.3kgmですが、ダイヤルゲージで測る前にそのトルクで締め付けておかないと、測った後に本締めするとバックラッシュが狂います。(整備書では最後に本締めするようにしか書いてありません)。


せっかくきちんと値を出しても、その後に本締めしたらバックラッシュが狂ったのでは、苦労してバックラッシュを合わせた作業が水の泡になります。。私はこれで1回水の泡にしました(^^;

まずマジックなどで、リングギヤ4箇所に90°ごとにマーキングします。その4箇所のバックラッシュを測定します。
とりあえず仮決めしたアジャストスクリューの位置で測ってみます。
最初の位置では少し大きめだったので、アジャストスクリューを片側を1ノッチし締め付けて、反対側を1ノッチ緩めます。

4箇所測定してみました。
整備書によると、
・基準値 0.09〜0.11mm
・最小値 0.05mm
・バラツキ幅 0.07mm です。

測定結果は、
@0.13mm A0.10mm B0.10mm C0.15mm でした。
基準値に入っているのはの0.10mmで2箇所です。
最小値は問題ないし、バラツキ幅も0.05mmだったので問題ないと思います。でももう少し小さい値で合わせたいのでやり直します。
参考までにナイトさんのBBSで見た限りでは、0.10mm以内に合わせられているみたいです。

ここからハマリました。。調整しなおしては計測する、という作業を5回ぐらい繰り返しました。
手順としては次のような感じです。
 1.バックラッシュ4箇所測定
 2.ベアリングキャップボルトを緩める
 3.アジャストスクリューを回す(片側を1ノッチ締めて反対側を1ノッチ緩める)
 4.ベアリングキャップボルトを規定トルクで締める
 5.1に戻ってバックラッシュ4箇所測定
といった感じの繰り返しになります。

最終的に良しとした4箇所の値ですが、
@0.095mm A0.095mm B0.060mm C0.065mm です。
これだと、基準値内2箇所。最小値は0.06mm。バラツキは0.035mmです。自分にはこれ以上は調整できないと判断し決めました。

バックラッシュの調整が完了したら、ロックプレートを付けてボルトを締め付けておきます。


ピニオンギヤの方はぜんぜんいじっていないのですが、念のため光明丹で歯当たりを確認してみました(これも4箇所)。
リングギヤとの当たりが、深すぎず、浅すぎず、左右にもずれていないので、OKみたいです。


写真ではうまく写せませんでした。。測定後に光明丹は適当に落としておきました。

これで4.3ファイナルのデフ玉の組み付けが完了です(^o^)丿

とりあえず仮のデフケースを付けておきました。赤FCに取り付ける時までの仮のフタにしています。

デフキャリアはシャーシブラックで綺麗にしておきました。フランジも錆び落とし&塗装で綺麗にしました。


今回活躍した道具たち・・・
ダイヤルゲージとトルクレンチ。ダイヤルゲージは以前ストレートで買っていた安物です。。


光明丹と万能バイスとショックレスハンマー。特に現物合わせしてコンパネで改造したバイスは重宝しました。


次はいよいよ赤FCのデフASSY(ファイナル4.1)との入れ替えです(^-^)

その3 〜デフ降ろしとデフケースの組み替え〜 へ続く。


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