ファイナル4.3への換装 〜 その8 ピニオンの組み付け 〜 


LSDの組み付けを行った記録です(2007年3月)

今回は新品ベアリングの組み付けに挑戦です。

【準備したもの】
税別
・デフサイドベアリング 0118-27-350A 3,830円 ×2
・ピニオンベアリング(大) M025-27-210 3,260円 ×1
・ピニオンベアリング(小) 0604-27-220 2,450円 ×1
・ディスタンスピース 0305-27-171 740円 ×1
・コンパニオンフランジ用ベアリング P016-27-143 3,520円 ×2
・コンパニオンフランジ用オイルシール P090-27-165 620円 ×1
・ロックナット 0223-27-030 320円 ×1


まずは、新品ベアリングを圧入する際に使用するカラー(治具)を準備します。
取り外した古いベアリングを削ってカラー代わりにしようと思います。
取り外した古いベアリングを、外側で圧入されるものは外周を削り、内側で圧入されるものは内周を削りました。

これはコンパニオンフランジ用の旧ベアリングの外周を削ったものです。


これはピニオンベアリングのアウターレースの外周を削ったもの。


インナーレース側はローラー部分を破壊して、内周を削りました。


デフサイドベアリングもローラー部分を破壊して、インナーレースの内周を削りました。


一番簡単なデフサイドベアリングから圧入作業にかかります。適当に水平に乗せておいて・・・


プレスで押し込みます。
旧ベアリングを加工したカラー(内周を削った治具代わり)を乗せて、その上に座金やソケットなど適当にあうものをあててプレスしています。


インナーレース下部がデフと密着すればOKです。


反対側のサイドベアリングも同様に。。


サイドベアリング圧入完了(^-^)


これはピニオンハイトを調整するためのスペーサーです。
デフキャリアにも製造寸法の誤差があるため、このスペーサーで歯当たりが最適になるように高さを調整するもので0.03mmごとに何種類もの厚さがパーツとして用意されています。


今回キャリアはそのまま使用するので、スペーサーもそのまま使用します(表裏に気をつけてセットします)。


そしてピニオンベアリング(大)を入れていきます。手で入るところまで入れて・・・


内周を削ったカラー代わりの旧インナーレースをセットし、そこへピニオンを挿し込みます。
内周を削っているのでスルっと入ります。(スルっと入らないとカラーの意味がないですね)

※インナーレースが欠けている部分がありますが、バラす時に破壊してしまいました(^^;

プレスでぐいぐいと押し込んでいきます。


ベアリングのインナーレースとカラーとピニオンが密着すればOKです。ピニオンベアリング(大)の圧入完了(^-^)


次はピニオンベアリング(大)のアウターレースの圧入です。とりあえず水平になるように乗せておいて・・・


外周を削ったカラー代わりの旧アウターレースを上に乗っけて・・・


プレスでぐいぐい押し込みます。右の写真の所まで入ればOK。位置決めの出っ張りがあるので入りすぎることはないです。


次はピニオンベアリング(小)のアウターレースの圧入です。


入口が結構せまいですが、とりあえず奥まで手で入れていきます。


手で入るところまで押し込んであてがっておきます。


圧入はこのようなガラクタを使って作業しました。
適当な大きさの座金、旧アウターレース(治具代わり)、適当な大きさの鋼管部品、鋼管の廃材などなど・・・。
鋼管パーツの廃材は、仕事がら職場にゴロゴロしているので活用しています(^-^;)


旧アウターレースを新品アウターレースの上に乗っけて座金をかぶせます。
そして右の写真のように鋼管パイプを挿入してプレスでぐいぐい押し込みます。


ここまではまればOKです(写真ではわかりづらいですが・・・)。これも奥まで入りすぎることはありません。


次にピニオンに新品のディスタンスピースを入れます。


古いディスタンスピースとの比較です。左が古い方ですが、新品(右)の方がほんの数mm長いです。
ロックナットを規定トルク内で締めこむと、このディスタンスピースがつぶれることにより全長が縮んで、ピニオンベアリング間の間隔を保ちプリロードを保持する仕組みです。


とりあえずピニオンにスポっと入れます。ベアリングには適当にデフオイルを塗っておきます。


そしてデフキャリアにピニオンを挿入して、新品のベアリングが入るところまで手で入れておきます。


ピニオンを支える上げ底を敷いてキャリアごとプレスにセットします。


旧インナーレースの内周を削ったものと単管パイプを準備して、プレス開始!


写真ではわかりにくいですが、プレスの圧力でディスタンスピースがつぶれない所までベアリングをしっかりと圧入しました。


これはピニオンシャフトに入れるカラー(ただの筒)です。


これをストンっと入れます。カラー両端にはグリスをつけました。


入れた状態の写真。


次にコンパニオンフランジを保持するベアリングを圧入します。同じベアリングが2個直列の配列になります。
一つ目のベアリングを手でセットします。


そしてカラー代わりの旧ベアリングの外周を削ったものを乗っけて・・・


できるだけ水平に全体的にショックレスハンマーで叩き込みます。
ある程度奥まで入り込んだら、2つ目のベアリングを手でセットします。


その新品ベアリングの上にカラー代わりの旧ベアリングを乗っけます。


あて金を置いて、プレスでぐいぐい押し込みます。


こんな感じで徐々に押し込んでいきます。安物でもプレス最高です(^-^)/


奥まで入ったらカラー代わりの旧ベアリングを取ります。


これでコンパニオンフランジ用のベアリングの圧入が完了です(^-^)


整備書どおりに作業を進めていきます。
次は、オイルシールを打ち込む前に、コンパニオンフランジをはめて、ピニオンベアリングのプリロードを出します。

コンパニオンフランジの先っぽにグリスをつけて・・・


はめ込んで、ワッシャーを入れて・・・


新品のロックナットを出して、


手ではまる所まで入れます。そびえ立っている2本の長ナットはフランジの回り止めに使おうと思い取り付けました。


右の写真のような感じで、左手は回り止め、右手は締め付け、という感じで作業しました。
ロックナット締め付けトルクは、13kgm〜18kgmです。そしてプリロードが9〜14kg・cm(ナイトさんの基準)になるように締め付けていきます。
最初に数値の低い13kgmから締め付けていき、基準値内のプリロードを満たすまで徐々に締め付けトルクを増していきます。


プリロードはバネ計りで測定しました。バネ計りを引っ掛けたコンパニオンフランジの穴の部分がセンターのナットから5cmなので、1.8kg〜2.8kgで回り始めればプリロードはOKだと思います。このプリロードはピニオンベアリング大小の間隔調整ということになります(言いかえれば、どれくらいディスタンスピースをつぶしたか)。

15kgmでプリロード12kgcmが出せました(^-^)
※ちなみに分解前にロックナットなどにマーキングしたことは全くの無意味でしたので忘れてください(^^ゞ

整備書では、いったんプリロードが出せたら、その時の締め付けトルク(今回の私の場合は15kgm)を覚えておいて、ロックナットを外します。
インパクトでサクッっと外しました。


次はオイルシールの圧入です。適当に手ではめておいて・・・


サイズの合う鋼管部品をあててショックレスハンマーでたたいて入れました。
オイルシールの平面部分が、デフキャリアの端面とツライチより少し奥に入ったぐらいに圧入しました。
叩きすぎると奥まで入りますので注意して叩きました。


そしてコンパニオンフランジをもう一度取り付けて、先ほどの締め付けトルク(今回は15kgm)で締め付けました。
しかしトラブル発生です。。さっきと同じトルクではプリロードが9〜14kgcmに入りません(>_<)

悩んでもわからないので、ずうずうしくもナイトさんに電話で聞きました(^-^;)
電話ではとても親切に教えていただきました。セブン乗りにとっては非常にありがたい話です。

プリロード調整でディスタンスピースを潰した後に、ロックナットを緩めると、最初の締め付けトルクでは同じプリロードは得られない・・・とのこと。
おぉ〜!!なんと、整備書通りにやってもうまくいかないことは結構あるみたいです(ToT) プロと超初心者の距離がいちだんと離れていった感じがしました。。(^^;

しかし救いの言葉ももらいました。ディスタンスピースはつぶしたら使い捨てかと思いきや、プレスや万力などで横から力を加えることにより、少し長さを取り戻す(縦に伸ばす)ことができ、再利用できるみたいです。
ピニオンのプリロード調整は意外とあなどれません。。

その9 〜ピニオンプリロード再調整〜 へ続く。


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