ファイナル4.3への換装 〜 その9 ピニオンのプリロード再調整 〜 


LSDの組み付けを行った記録です(2007年3月)

かなりてこずっているピニオンの組み付けですが、ここでデフキャリアの構造を振り返ってみたいと思います。


上の図のような構造です。ロックナットを締め付けることによってディスタンスピースが潰れるように縮んでピニオンベアリング同士の間隔が決まります。またこの間隔でピニオンのプリロードが決まります。
一度縮めたディスタンスピースは元の長さには戻らないので、ロックナットを緩めても同じ全長のままとなります。なので、もう一度最初と同じトルクでロックナットを締め付けても同じプリロードは得られないことになります。

マツダの整備書にはいったんロックナットを緩めてオイルシールを打ち込んで、「最初と同じトルクで締め付ける」と書いてありますが、これだと適正なプリロードが得られないとこがわかりました。。「マジか〜」って感じです。

ということで、一度縮めてしまったディスタンスピースの全長を少し伸ばしてやらないといけません。。
また分解します。ロックナットを外して、コンパニオンフランジを外して、プレスを使ってピニオンギアを外しました。


このディスタンスピースをバイスで挟んで横方向に力を加えてやります。。
しかしバイスではうまく力が加えられないので、プレスで作業しました。


潰しすぎると真円が崩れてしまうので、慎重に徐々に伸ばすイメージで膨れている部分をつぶして全長を0.5mm程度伸ばしました。

そして再度ピニオンを組み付けていきます。
ピニオンギアをキャリアに入れて、ロングカラーを挿入して、叩き込むための治具(写真は塩ビパイプ)をセットします。


そしてハンマーで叩きます。
ピニオンベアリング(小)がピニオンギアの軸に少し叩き込まれる程度まで入ったら、ディスタンスピースが潰れないところまでプレスで圧入します。


写真では見えませんが、奥のピニオンベアリングを圧入しているわけです。
ピニオンベアリングがディスタンスピースに当たる所まで圧入されても、ディスタンスピースの全長を少し伸ばしているのでスラスト方向に少しはガタが残った状態になると思います。


そしてコンパニオンフランジを挿入します。


そしてロックナットを締め付けトルク13kgmから締め付けていきます。締め付けトルクが18kgm以内でプリロードが9〜14kgcmに入ればOKです。
その範囲内にならない場合、分解して確認し、再度組み立てる必要があります。
私の場合、最初18kgmの締め付けトルクでもプリロードが9〜14kgcmに入らなかったので、分解し、ディスタンスピースの全長を伸ばす作業からやり直しました。2回目ではうまく基準値内で調整できました(^-^)


プリロード調整がすめば、あとはデフ玉を組み付けるだけです。



その10 〜バックラッシュの再々調整〜 へ続く。


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