HKS純正置き換えインタークーラーの取り付け


しばらくの間、1.5倍インタークーラーを取り付けていましたが、オイルレベルゲージでのオイルチェックやプラグ交換(チェック含む)などインタークーラーを外さないとできないメンテ性の悪さがあまりにもわずらわしいので、交換することにしました。(2006年9月)


純正置き換えインタークーラーといえばARCが定番ですね。でもFD3Sオルタネータを流用している場合、オルタとコアが干渉して取り付けできないみたいです。FC純正のオルタでさえ、ARCのインタークーラーではコアに干渉する場合もあるみたいですし。。

さるFCにはすでにFDオルタが取り付けてあるので、ARC製は取り付けが無理です。端子も上に飛び出していますし。。
そこで、取り付けに際してわずかに望みのあるHKS製に目をつけました。



しかしHKS製は廃盤のためか、なかなか中古が見つかりません。。。がようやくGETししました!

程度は良さそうです。スロットルアダプタももちろん付いています。
各種ジョイントや延長パイプなども揃っており満足のいく落札でした(2万円後半)。
足らない物は、取付説明書と固定用ブラケットです。ブラケットは自作でなんとかすればよいでしょう。

取説をメーカーよりFAXで取り寄せようと思ってHKSのHPを見ていたら有料サービスしかありませんでした。。
PDFファイルのダウンロードかFAXサービスがあればよいのに。。お金を払うのはもったいないので、取説なしで作業開始です。

まずは1.5倍インタークーラーを外します。


1.5倍タイプとHKS純正置き換えタイプとのツーショットです。HKSの方が厚いですが、横方向はかなり小さいです。


コアのサイズが極端に小さくなってしまうのでは。。という懸念もありましたが、この2種は容積がほぼ同じサイズでした。


そして、とりあえず仮置きしてみました。HKS製のは写真の矢印部分に凹み(オルタの逃げ)が最初からあります。
ここが、FDオルタのケースに干渉しなければ取り付け可能です。ただし端子のでっぱりとは干渉しています。。


少し加工すれば取付できそうな感じなので、作業を進めていきます。
問題のFDオルタの出っ張った端子ですが、FC用の端子に付け替えようと思います。そうすれば干渉しないはず。。
写真はFCオルタです。端子部分だけを取り外します。


そしてFDオルタから端子だけを外します。FDオルタの端子はFCのと比べて長いですね。


そしてFCオルタ端子の位置決め用のでっぱりを削り落として・・・


、FDオルタにネジ止めすればOKです!(ネジサイズは共通)


こんな感じです。かなり低い位置まで下げることができました(^-^)

※この写真は完成時の写真で、作業中はオルタを外しています。

次は純正インタークーラー用のステーとスロットルアダプタを外しにかかります。

まずはコネクタ類を抜きます。吸気温センサーとスロットルセンサーとノックセンサーの3本だったと思います。
そして吸気温センサーをスロットルアダプタから外します。(パワーFC仕様なので写真はFD用です。)


次はステーです。ステーの一番外しやすいハンガー下のボルトからゆるめて・・・


スロットルアダプタに固定してしてあるステーのボルトをゆるめて・・・


オルタを外して、スロットルアダプタを固定しているナット(左下と右上)を外して・・・


スロポジの下の方にあるボルトを外して・・・


最後に一番やっかいな場所、スロットルアダプタの下にあるボルトを外します。
スロットルアダプタをぐい〜っとよせると、下の方にボルトの頭が見えます。それをユニバーサルやエクステンションを使って外します。

※スロットルアダプタをよせる時にパージバルブが邪魔になると思うので、配管ごと曲げて少しよせておきましょう。

そしてステーとスロットルアダプタを両方いっぺんに外すと外れると思います。片方ずつ外すのは無理っぽかったので。。


ペタンコになったOリングを外します。


Oリングは新品を買いました。最初から三角形かと思っていましたが、普通のOリングでした。
それを溝にはめ込みます。でもポロッと落ちてしまうので液体ガスケットを所々に塗って仮どめしました。


次はHKSのスロットルアダプタをつけるわけですが、そのままではFD用の吸気温センサーは付きません。
FD用に合わせてタップを立てなおします。

確かFC用はM10のP1.5で、FD用はM10のP1.25です(たぶん。。)

そしてスロットルに固定します。吸気温センサーもつけます。吸気温センサーですが、新たにタップをたてずに元の穴にタップを立て直しているのでシールテープと液体ガスケットを使い密閉度を高めて締めこみました。


ジョイントをインタークーラーにはめて、車両側に固定します。


付属のカラー(黄色矢印)の上にスペーサ&クッション代わりのゴム(ピンク矢印)を挟んで固定しました。


現物合わせでゴム(5mm厚)を入れたので、オルタとの干渉はギリギリセーフです。


そして向かって右側の固定ですが、適当なステーを見つけて写真のように現物合わせで曲げて固定しました。


これで車両への取付は完成です!!オルタとの干渉もなくOK。




最後に導風の調整です。HKS製のコアサイズに合わせてボンネット裏の加工をします。
純正インタークーラー用の導風ゴムを取り外し、ゴム固定用の四角い金具も外します。


あとは適当なスキマテープを使ってコアを囲むように貼り付けました。


これで少し走ってみましたが、ボンネットとインタークーラーが干渉しているみたいで、ものすごい振動が伝わってきました(^^;)
干渉部分はスキマテープが極端につぶれて(破れて)いるので、その部分が干渉しなくなるまでハンマーでたたきました(^^ゞ



I/Cの横方向が短くなる分、空気がつつぬけになってしまうので、発泡板とスキマテープを使いふさぎました。

これで、全方向を囲むことができ、またボンネットとの干渉もなく静かになりました。


取り付けも無事終わって、インプレです。
1.5倍インタークーラーとの比較になりますが、レスポンスとトルク感が全体的に増しました。冷却能力は変わらないでしょうから吸気抵抗が減ったんでしょうかね。なぜかは分かりませんが、これはうれしい誤算です(^-^)

最後に参考データを載せておきます。

メーカー コアサイズ
幅×奥行×厚み(mm)
容積
(cm
3
純正比率
純正 280×165×60 2,772 - - -
純正1.5倍 430×165×60 4,257 1.536倍
HKS 260×250×65 4,225 1.524倍
ARC 260×235×70 4,277 1.543倍

これは、単純にフィンの部分のサイズですので、実際に空気が通る幅とか、フィン自体のサイズとかで冷却能力や空気が流れる抵抗とかがメーカーによって違うかもしれません。したがって冷却能力と完全には比例しないと思います。あくまで参考程度で。

でも意外な事実で、どれもうまいこと1.5倍になっていることがわかりました(^_^)
横方向で稼いでいるのが1.5倍タイプ、厚みで稼いでいるのがARC、縦横厚みでまんべんなく稼いでいるのがHKS、ってとこでしょうか。


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