ミッションオーバーホールの道 〜 その3 FD3Sミッション分解の続き 〜
前回の続きです。(2008年2月)
まだ5速を外した程度。。続きの開始です。
センターハウジングを外します。適当にショックレスハンマー等で「ゴンッ」て感じです。
次は底面にまわって、アンダーカバー(フタ)を外します。
ボルト全部を外したら、若干の出っ張り部分にマイナスドライバーを当てて、ハンマーでガツンといきました。
※ボルトすべてを外してハンマーでガツンといくと、剥がれた瞬間にフタが飛んでいきます。。ボルト数本は残して叩きましょう←経験者は語る(^^;
カウンターギヤとのご対面です(^-^) フタにはFCには存在しないオイルバッフルが付いています。
ナウさんところのフタだとこのバッフルが付けれるみたいですが、FD純正のフタごとFCに流用ってできないんでしょうかね???
次はシフトロッド(3本の銀色の棒)を抜こうと思います。
まずは「1&2速」と「3&4速」用のシフトロッドの位置決め的な役目をしてる(と思われる?)ボールを取り出します。
ボルト2本とスプリングを外し、ボールを取り出します(細いマグネットで摘出しました)。
抜け殻の写真
「5速&リバース」用のボールはこっちに入ってます。
「5速&リバース」用のシフトフォークの固定ピンをピンポンチでたたき出します。
ミッションケース内部の「5速&リバース」用シフトロッドにまはっているスナップリングを外します。(右の写真は拡大)
「外します」と書きましたが外れません。。(^^; ラジペンやバイスプライヤで引っ張ったんですけど。。
上記のスナップリングを外さないとシフトロッドは抜けそうにありません。。(汗)
とりあえず「1&2速」と「3&4速」のシフトロッドと関係がありそうなのでめくらブタを外してみます。
めくらブタを外します。そして中を覗いてみました。
しかしイマイチ構造を理解していないため、ロッドを抜く方法(順序)がわかりません。。「5速&リバース」用がポイントっぽいです。
分からないことは後回し(^^ゞ 続きはこのページの下の方です。
次に「5速&リバース」用ハブクラッチを固定している大きいナットを外そうと思います。
このナットのカシメをマイナスドライバーなどで起こします。
バカでかいナットは41mmです(^^;
しかも超ロングなメインシャフトを通って固定されているので、普通のディープソケットは使えません。。
ジャーン!! これが自作ディープソケット(41mm)です(^o^) 50cmの超ロングソケットを作りました^^
少し脱線しますが、せっかく作ったのでUPします^^
まずはストレート(ネットショップ)にて、41mm用のソケットを買いました(1,200円)。差し込み角は6分(19.05mm)。
これをまっすぐに切れるようにしっかり位置決め&固定をして、ジャイ〜ン!!と真っ二つにします。もう後へは引けない...(^^;
こんな感じに2分割にします。そして50cmに切った単管パイプを準備します(手持ちの廃材を利用)。
その単管パイプに切断したソケットを上下それぞれ溶接して、軽く銀色で吹いておきました。
溶接は所々母材が解けて穴があいています。。( ̄▽ ̄;)
まあ強度的には大丈夫でしょう(^^;A これで超ロングソケットの完成です(^o^)ノ
脱線してすみません。本題に戻ります。
このメインシャフトへ被せるように超ロングソケットをセットします。
そしてインパクトでチュルンと外しました^^
外すだけならどうにでもなったかも知れませんが、組み付ける時にトルクレンチを使うので、あえてこだわって自作しました^^
巨大ナットの写真。
ナットが外れたら、「5速&リバース」用ハブクラッチとシフトフォークをまとめて引っこ抜きます。
リバースギヤとシンクロナイザリングも引っこ抜きます。
ニードルベアリングやベアリングインナーレース等も引っこ抜きます。
リバース用のカウンターギヤも引っこ抜きます。
次にベアリングカバーを固定しているボルト4本を外します。
外したカバーとボルト。(写真はたまたまビニール袋に入れてるだけです)。
カウンタシャフトギヤベアリング(センタ)を外します。
マイナスドライバ2本を使って、両手で同じように力を加えれば「プリッ」と外れます。プーラーは不要です。
その横の大きいベアリング「メインシャフトベアリング(リヤ)」も同様にマイナスドライバー2本で外します。
こんな感じ。
やりかけてたシフトロッドの抜き取りの続きに入ります。
「1&2速」と「3&4速」のシフトロッドとフォークを固定している固定ピンをピンポンチで叩き出してみました。
固定ピンを外したので、この部分はフリーになりましたが。。
抜けないんですよね〜。抜けません(T▽T) やっぱ後回し(^^; にっくき3本のシフトロッド(笑)
気分をかえてクラッチハウジング(俗称ベルハウジング)を外します^^;
まずはクラッチレリーズフォークを外します。
そしてクラッチハウジングを固定しているボルト9本を外します。ここにもネジロック剤が使ってありました。
電動インパクトで外したので苦労はないですが、ここもハンドで緩める時は面倒っぽいです。
シール剤で密着しているので、ここもショックレスハンマーでガンガン叩いて外し(剥がし)ました。
クラッチハウジングを外したら、フロント側のメインシャフト&カウンターシャフトのベアリングが顔を出します。
リヤ側のベアリング2つはマイナスドライバーで簡単に外れましたが、フロント側のベアリングは結構な圧入らしいです。
まずはカウンターシャフト側のベアリング外しから挑戦です。スナップリングを外します。
このベアリングはアウターレース奥側(下側)をプーラーで引っ掛けることができない構造です。
ベアリング外周にスナップリングがかませてあって、そのスナップリングへプーラーを引っ掛けて外すらしいのですが。。
とりあえずプーラーをかけて外しにかかりますが、「プリッ!!」とツメが外れてしまいます。。
ならば番線でプーラーを縛り付けて!!(^^; やっぱダメです。そしてスプリングコンプレッサで固定して今度こそっ!!
ベアリング外周にハマっているスナップリングがゆがんで、唯一のプーラーを引っ掛ける場所がなくなりました。。
はっきり言って、まったく外れる気配がありません(T▽T)・・・壊すか?!
とりあえず後回しです(^^;
抜けなかったシフトロッドですが、抜けました!!(^O^)
「5速&リバース」用のシフトロッドをぎりぎりまで引っ張り出しておいて、その間に「3&4速」と「1&2速」のロッドを引っ張ればすんなりと抜けました。写真右のような俵型のキーが2個とピンが1本入っていたので、これらのかみ合わせの関係で抜けなかったんでしょう。
「5速&リバース」用のスナップリングが抜けていれば簡単に外せたんでしょうけど。。(^^;
ロッドを正規に外す順番としては、「5速&リバース用」→「3&4速用」→「1&2速用」だと思います。
まあ私は結局「5速&リバース用」のロッドがケースに残ったままですが(^^;A
早くこのギア関係を摘出したい。。(^o^;
〜その4 FD3Sミッション分解完了と部品のチェック〜 へ続く)