ミッションオーバーホールの道
〜 その4 FD3Sミッション分解完了と部品のチェック 〜
分解の続きです。(2008年3月)
外れないベアリング外し作業の続きからです。
このカウンターギヤのベアリングが外れません。。少々あきらめモード(^^;
本来は矢印部のベアリングの溝に右のCリングが入ってて、それにプーラーを引っかけて外すんですが、
見事にCリングだけが外れてしまったという状況です(汗) 一番右の残骸はエンドプレーを調整するシム(の残骸)です^^;
この状態でかなり長い期間放置プレーとなりました(^^; ベアリングを外す方法が思いつかない。。
そしてついに外しました!!
プーラーを引っかける場所がなくなってしまったんなら、作ればいい(^O^)
ってことで、ベアリング2か所を軸付砥石(電動ドリル)で削って、プーラーを引っかけて、
プーラーが広がらないようにスプリングコンプレッサで固定して、ついに外れました〜。
プーラーは右の写真のようにツメを削って引っ掛かりやすく改造しました(^^;
写真はベアリングを外した後のものですが、軸付砥石でベアリングのこの部分を削ってプーラーをかけました。
こんな感じでベアリングが抜けてます(^o^)
このベアリング1個を外すために、ミッション全バラの半分以上の時間を使ってます(爆)
ベアリングを外したら簡単に抜けると思ったカウンターギヤですが、抜けません(汗)
メインシャフト側のギヤやハブスリーブが微妙に干渉して抜けそうで抜けません。。
メインドライブギヤを外すことにしました。ここのベアリングは整備書ではメンドラから先にプーラーで抜くように指示されてます。
でもカウンターギヤでの失敗を繰り返したくないので、メンドラごと抜くことにしました。REマガジンでもそうやってたので。
ドライバーで両端にテコの原理で衝撃を加えながら地道に抜きだしていきます。
この時、注意する点は、メンドラ(4速)のハブクラッチがかかる部分がカウンターギヤに干渉しないようにすることです。
メンドラ側にはギザギザがない部分があるので、そこをカウンターギヤ側に向けておいて、
カウンターギヤもできるだけメンドラから離すようにしておきます。そうすると干渉を避けることができ摘出できます。
抜き取る時も同じで、メンドラのギザギザがない部分をうまく使って抜き取りました。
メンドラ取り外し成功(^o^) これはクラッチセンター出しツールとして使えますね^^
これでようやくフロント側がスッキリしました。
ギヤ同士やハブクラッチが干渉しないようにうまくずらして、4速側のシャフトをケースから出します。
カウンターシャフトギヤ摘出完了^^
そしてシフトフォークを外した後、メインシャフトをケースと干渉しないよう気を付けて抜き取ります。
ギヤ関係、やっと摘出完了しました〜(^-^;)
ローギヤは手で簡単に引っこ抜けました。
ハブスリーブも間違えて手で抜いてしまいました(汗) これは本来はシンクロキースプリングという物を外してからでないといけません。
次にサードギヤを外しにかかります。まずはスナップリングを外します。
そしてサードギヤ(セカンドギヤとの間)にプーラーをセットしてサードギヤとクラッチハブを一緒に抜き取ります。
ニードルベアリングを抜き取ります。
次にセカンドギヤを外しにかかります。サードギヤとは反対方向に抜かないといけないのでプレスを使いました。
やっと分解完了です。いつまでやってんだか。。先が思いやられます(^^;A
バラしたので各部のチェックをしてみたいと思います。
まずはトップ(4速)から。
シンクロリングおよびハブが噛む部分の摩耗状態ですが、どうなんでしょう??? 新品と比べてみないと何ともいえません。。
続いてクラッチハブとスリーブ。3&4速用。
いいのか悪いのかよく分かりませんね〜。ここら辺が素人の最大の弱さですね。何のノウハウもないですから(^^;
次はサード(3速)ギヤ。
なにげに角が丸いような。。できれはギヤ側はこのまま使いたいところ。。
続いてセカンド(2速)ギヤ。
これも微妙ですね〜。FC(アンフィニくん)のギヤと比べてから判断しようと思います。
次は1&2速用のクラッチハブとスリーブ。
ノーコメント。。いいのか悪いのか判断する力がありません(笑)
続いてロー(1速)ギヤ。
シンクロは摩耗してるっぽいけど、ギヤ側はまずまずいいのではないでしょうか。(流用には関係ないですが)
次はギヤの歯を見てみます。4速はメンドラ一体なので流用には関係ありませんが、異常はなさそうです。
3速も歯の部分は特に問題なさそう。
2速は全体的に他のギヤと比べて摩耗してるかな?って感じがしました。1箇所打痕っぽいのもあります。。
このまま流用したいところですが、一番よく使うギヤなので後で決めたいと思います。
1速です。どうでもよいですが、まずまずではないでしょうか。
カウンターギヤも特に問題なさそうです。
このミッションは別に不具合品とかブロー品とかではなさそうなので、とりあえず安心です。
次はシフトフォーク(1&2速用)。
ここの角が摩耗してると、シャキっとしたシフト感覚がなくなるらしいです。
それなりに角が丸くなってるように見えます。
もぅ1つシフトフォーク(3&4速用)。
こちらの角も丸くなってるような感じです。
こんな感じでやっとFD3Sのミッションを分解することができました。
ようやく本題のFC3Sミッションの分解に入れそうです。