フルバケ用シートレールの変更(ちびっこ対策)
ちょっと前にフルバケ(BRIDE EXAS3)に変更した時、シートレールもブリッドのセパレート式にしましたが、、、
今回そのシートレールを変更しました。その記録です(2012年4月)
EXAS3にした時に、ブリッドのセパレートタイプ(左右分割タイプ)のシートレールをチョイスして取り付けていました。
こんな感じで左右のレールの間にシートそのものを落としこんでローポジションにするタイプです。
FC3Sの純正シート(およびシートレール)は狭いスペースでもギリギリまで低くできるように設計されています。
スポーツ性を高めるためなのはもちろんでしょうが、それ以前の問題として背の高い人が座ったら天井に頭が当たるからだと思います。
このセパレートタイプでギリギリ純正なみの高さに固定できました。
ただやはり純正のようには扱えない部分があります。それはスライド性です。
FCのセンタートンネル側のレールは特殊で、室内が狭いため少し高い位置に斜めに取り付けてあります。(一般の車は底面にレールがあると思う)。
そのせいで社外品のレールを入れた場合、どうしてもクリアランスがなくなり前方へのスライドがしにくくなります。
前方へスライドしていくとレール自体がカーペットにぶち当たってしまいます。
それに加えて、こんな感じでグイーっと前側にスライドしていくと、、
シート自体もセンタートンネル側へ当たって、THE END・・・。
センタートンネルに当たってしまう理由はもう1つあります。
このセパレートタイプのシートレールはセンターが出ていません。左側(センタートンネル側)に2~3cmぐらい寄っています。
そのせいで前方へスライドしていくと余計にシートの先端がセンタートンネルに干渉します。
「ここまで前方にスライドして運転することなんてないだろ。。」って思われる方もおられると思います。
(今回の私の場合は身長150cmの人間と175cmの人間の両方が使える範囲に調整したいのでこのような話になりました。)
嫁さんはクッションを背中に挟んで運転すれば大丈夫だろうという安易な考えで使うことにしていましたが、
セパレート式のシートレールの操作性(左右のレバー操作)もかなり煩わしいようです。
私自身は特に不便だとかは思わなかったんですが、普通に乗るだけならやっぱ煩わしいみたいです(冷静に考えれば当たり前のことですかね(^^;)
ここはやっぱ改善すべきだろうなと思い、シートレールの変更や改造など色々と考えてみることにしました。
そしてスライド量が確保できてかつ純正よりも座面が上がらなさそうなシートレールを物色した訳なんですが、
どこのも似たり寄ったりのシートレールで、私が探してるものがありません。
スライド量を確保できたとしても、純正シートよりも座面が確実に高くなる仕様の物ばかりですし。。
それが以下に記述してる案1の底どめ式のシートレールです。
<案1:底止め式レールを使ってみる>
底どめレールを使えばスライド性もまずまずで、汎用のサイドステーを使うことによって前後左右の調整もやりやすそう。
でもこのタイプの底どめレールにサイドステーを使って取り付けた場合、レールの上にシートが乗っかる取り付けスタイルになります。
そうすると一番下げた状態でも、床面から80mmがシートの底面になり、確実に純正よりも座面が高くなりそうです。
ヘルメットをかぶったら天井に当たる可能性も高い・・・。やっぱこの手のレールは使えそうにありません。。
そこで次に考えたのが、純正シートレールを使う方法です。
<案2:純正レールを使ってみる>
純正レールが使えないか考えてみます。
ポイントとしては可能な限りローマウントに設計されてて、かつ1レバーで左右のスライドロックを操作できるメリットがあります。
案1で確認した底どめレールと同じ場所の高さをチェック。そしたら60mmです!
これならシート座面が高くなりすぎることもなく良好なポジションが得られそうです。
ということで、案2の純正シートレールを使ってフルバケ固定する方向で進めることにしました。
しかし問題は純正シートレールを使った場合のフルバケ用のサイドステーをどうするか?、、です。
汎用サイドステーを駆使して取り付けしてみるか、もしくはワンオフで製作してもらうか。。良い案が浮かびません。
(みん友の「み蔵さん」はショップにてワンオフ製作してもらっていました。)
しばらく考えたり物色したりしていたら、唯一ショップから製品として出されてるのを見つけて、速攻ゲッツしました。
純正シートレールを使ってフルバケを取り付けるためのサイドステーです!(レカロや最近のブリッドに準拠した寸法)。
こんないいアイテムが製品化されてるとは知らなかった。
(早く気づいていれば最初からこれを買ったのに。。^^;)
さっそく取り付けてみました。
こんな感じ。
車両に取り付けていきます。
交換前と交換後での違いを比較できるように、現在付けているブリッドのセパレート式(35mm前方にオフセットした仕様)の場合のシート先端をマーキングしておきました。
そしてせっせと取り外します。
今度は純正シートレール+サイドステーをシートに固定。
そして車両に取り付けました!
・・・が、一番前にスライドしても全然前側に行きません。余計に悪化した感じです。
でもなぜかは分かっています。
フルバケはお尻の位置が純正シートよりも後ろに出てる(全体的に後ろにオフセットされて固定されてる)からです。
ということで、汎用ステーを使って仮にオフセット(前方に70mm)して固定してみました。
仮オフセットした状態でレールを一番前までスライドしてみました。
そしたらやっぱ張り出しているセンタートンネルのカーペットに干渉します。
純正レールは斜め固定なので角度的にも干渉しにくく条件は良いんですが、もうちょいで干渉してスライドが止まってしまいます。。
少しでもクリアランスを稼ぐためにカーペット内部のウレタンを剥ぎ取りました。 ミリ単位の作業です!(笑)
でも効果はありました。少し薄くなった感じです(^o^)ヨシ
この状態(仮に70mmオフセットしてみた状態)で一番前までスライドできるようになり、嫁さんに座ってみてもらいました。
そしたら「クラッチペダルが踏みきれる」とのこと! これで先が見えてきました!
70mmのオフセット仕様に改造していきます。
サイドステーが3mm厚だったので、オフセットに使う材料も3mm厚のものにしました。Lアングルです。
それを採寸した適度な長さにカット。 角度調整が必要な場所は叩いて曲げて合わせました。
取り付けイメージ。
反対側も。
これをガチガチに固定しないといけません。
固定はもちろん溶接ですが、私自身ぜんぜん溶接の技術がありません(+_+;)
なので知人に頼んでガッチガチに溶接してもらいました!
そしてレールに合わせてみます。 穴位置も問題なさそうです。
車両にも取り付けて確認。
前後にスライドさせて確認したところ、延長したためにセンタートンネルに干渉する張り出し部分が邪魔です。
そして邪魔な出っ張りとかもカットしたり削ったりして、最終的な状態がこんな感じです。
脱脂してサフ塗って、、
ラッカースプレーで黒に塗って乾燥。。
できた! イイ感じ(^-^)
車両に取り付けていきます。
一番前までスライドした状態。 レールのかみ合わせ部分も一番前まで使えていることも確認OK。
センタートンネルとのクリアランスもOK。 (スキマはありませんがブツかって動かないってことは回避できています♪)
角度を変えて。
車両取り付け状態で問題なかったので、シート側にも取り付けて確認。
写真で見ても分かるように、純正シートレールはセンタートンネル側が斜めに固定される特異なタイプです。
左右のレール。ギリですが干渉もなく問題なし!
そしてついに取り付けました!!(^o^)
シートの座面高さですが、ブリッドのセパレート式の一番下の穴で固定した時よりも少し低くなりました。
おそらく純正シート並み(もしくはそれ以下)になったかと思います♪
シートレール変更前と比較したら約5cm前方にスライドできるようになりました。
シートとハンドルセンターも綺麗に合いました(^-^)
スライド操作もすごく快適です。純正と同じように(当たり前ですが)ワンレバーでスムーズに動かせます♪
センタートンネル側のレールは上から見たらこんな感じ(写真左)
これで作業完了です!(^o^)ノ
作業完了の予定でしたが、補強を入れることにしました。
オフセットステーの溶接はしっかり溶かしこんで接合してもらってるのでまず外れることはないとは思いますが、念のために後ろ側だけ補強を。
補強部材として2mm厚の鉄板を準備しました。
適度な形状にカットして真ん中は既に溶接してある箇所をまたぐデザインで。(この溶接は自分でやってるので汚いです^^;)
こんな感じに当てがって、サイドステーと延長ステーに溶接して補強を入れました。
溶接跡があまりにも汚いので写真はUPしません(笑) 右の写真は再度塗装まで完了した写真です(^^;
そして今後こそ完成!
一番後ろにスライドした状態(写真左)と一番前にスライドした状態(写真右)。
写真の角度を変えて。
一番後ろにスライドした状態(写真左)と一番前にスライドした状態(写真右)。
これで150cmの身長でもそのままクラッチを踏める仕様(ちびっこ仕様)にできました!(嬉)
(一番後ろに下げたら身長175cmの私がペダルを踏みきれないぐらいまで下がります)。
スライド操作もすごくラクになり、なんか最近の作業にはない達成感が得られました(笑)
これで作業完了です(^o^)ノ
以上です。