ロータリーエンジンの分解・組立の実演 2006年12月24日


広島市交通科学館で、ロータリーエンジンの分解・組立ショーがあるとのことで、行ってきました。
数年前にもこの施設で見たのですが、今回自分でエンジンをO/Hしたいと思い始めてから見るので、また違った見方ができるかなと思い見に行きました。(2006年12月24日)

今回、FCにて現地へ行きました。駐車場にはFCが5台。さすがロータリー関連の企画とあってRE車が見られます。しかも全部FC(^-^)
他には自家用のコスモスポーツで来ている人もいました。気合が違います!!

さっそく施設の中に入ります。ホールでは787Bが出迎えてくれました。


となりにはメーカーズさんの耐久マシンのFDが展示してありました。


ショーは3階であるのですが、その場所へ行く途中にはコスモスポーツが展示してありました。とても綺麗なコスモスポーツです(^-^)


そして実演コーナーで場所とりをしました。最前列はお姉さま方がすでに座っています。。
そこで2番目の列を陣取ってビデオカメラのセットをしました。しばらくたってからショーが始まりました。



マツダのエンジニアの方が2人来られました。さっそく分解が始まります。
今回もレネシスです。補機類が取り外された状態からのスタートです。
最初にオイルパンが外されて、フロントカバー部の分解に入ります。
エイトのオイルパンは薄いです!! その薄さでエンジンマウント位置を下げて重心を下げているとのことです!!


ウォーターポンプとフロントカバーが取り外されます。


フライホイールの回り止めをして、フロント側のカウンターウェイトを外し、オイルポンプ駆動用のチェーンなどを外されています。
そしてクルクルっとエンジンを反対側に向けて・・・


フライホイールのナットを緩めて外します。ハウジングの貫通ボルトを一通り外して・・・


サイドハウジングを外します。ハウジングを抜き取ってしまう前に、ハウジング側にくっついたサイドシールを丁寧に取り除いて元の位置に置かれました。
エイトのサイドハウジングは吸気ポートが2つ(2段)あり、排気ポートが1つあります。セブンでは見慣れないレイアウトです。


そして例のごとく、サイドシールやアペックスシールの専用ケースに決まった位置に入れられていきます。


外されたカバー類たち。。。


アペックスシールは2分割のタイプらしいです。そして位置決め用のコッターピンを外して・・・


ローターハウジングが丁寧に外されました。


次にローターが外されて、ローターについての説明がありました。


こんな感じで簡単なマンガを書いて説明されました。ロータリー乗りの方ならみんな知っている内容でしょうが、今回のショーは子供からおばちゃんまで見学客の幅が広いので、なるべく分かりやすいように説明されていました。


SSTでセンターハウジングのコッターピンを外して・・・


センターハウジングを取り外しにかかります。一人の方がエキセンシャフトを少し持ち上げて、もう一人の方がセンターハウジングを外されました。


そしてもう一つのローターハウジングも外します。


そしてエキセンシャフトを外して、最後のローターも外して、シール類を専用のケースに収められました。


これで分解が完了です。時間にして40分程度ってとこでしょうか(説明時間を含む)。




ここで5分間の休憩が入りました。


そして後半は組み付けです。
まずはサイド部分のシール類をワセリンを使用して仮どめし、ローターを定位置にセットします。


ハウジングをセットします。コッターピンを挿入して・・・


エキセンシャフトを挿入します。アペックスシール挿入の前に、マンガで仕組みを説明されました。
2ピースのアペックスシールを再利用する場合は瞬間接着剤でくっつけてから使用するらしい(再利用の可能性は低いでしょうが。。)。


コーナーシールやアペックスシールが組みつけられています。




センターハウジングをセットする時ももう一人の方が下からエキセンを少し上に持ち上げて支えておられました。


そしてローターをセットします。


ローターハウジングについての説明がされています。
13Bにあった排気の穴がレネシスには無いこと、メタポン用のオイル噴射の小さな穴があることなどの説明です。


そしてローターハウジングがセットされて、サイドシールやアペックスシールが組みつけられていきます。


サイドハウジングがセットされて・・・


貫通ボルトが締め付けられていきます。トルクレンチは今回は省略される、とのこと。そしてフライホイールのキーをセットして・・・


フライホイールを組み付けて、回り止めのSSTで固定します。


エンジンスタンドをクルクルっとまわして、50kgのトルクでグイっと締め付けます!!


そしてエンジンフロント側を上に向けて、オイルポンプ駆動部のチェーンなどがセットされていきます。




フロントカバーを組み付けて、ウォーターポンプを組み付けます。


オイルバイパスペレットの説明をされて、組みつけられます。


プーリーを組み付けて・・・


オイルパンが組み付けられます。


今回、液状ガスケットは省略です。これで完成しました!!


組立と分解だけだったら、2時間もかかりません。部品点数の少なさはロータリーならではだと思います。
でも分解作業やオーバーホールでいちばん大変なのは、バラす作業そのものではなく、カーボンなどの除去作業や計測作業による再利用可否の見極めなどだと思います。マツダのエンジニアの方もそう言っておられました。。綺麗にする作業がなければ時間はかからないと。

素人作業で難しいのは見極めですね。その次にクリアランス等の精度。最後はそれぞれのREショップのノウハウってとこでしょうか。
前回の実演ショーよりも、今回はとてもためになりました(^-^)


ショーが終わって、外で13BT(FCのエンジン)のエンジンを回す実演がありました。どこかの学校で借りてきたものらしいです。

何の実演かというと、「ロータリーエンジンとはいかに振動が少ないか」ということを間近で見るため、とのことです。


あまりにも身近なエンジンなので、珍しくもなんともない実演でしたが、6,000回転で回されていました。


でもこの実機を使ったエンジンのモデルは非常によくできています。
CPUもちゃんとついていました(^^;) この教材を使われる学校があるとは。ロータリーもまだまだ捨てたもんじゃないですね。


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